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上司 ・・・ 思い浮かんだこと。

もうずいぶん前の話・・・です。

(後で ここに 写真挿入します、すみません)

私の職歴の始まり・・・
服飾の専門学校卒業後、某アパレルメーカーにパタンナーとして就職した。

自分の引くパターン(=作成する型紙)と縫製仕様の指示で、製品である服が量産される。
入社当初は受ける 先輩のチェックがなくなり、仕事量も増してくる、当然。
自分のする仕事が形となって見られるのは、楽しくやりがいもあるのだが、
ふとしたことで、怖さも出てくる。

1年半後の そんな時期に、上司が声をかけてくれた。

「stutiyiちゃんがする失敗くらいで、ウチの会社はつぶれへん。
そやから、どーんと思い切って仕事しぃー。
小さな成功と小さな失敗を積み重ねて、仕事ができるようになっていくねん。
stutiyiちゃん自身ではフォローできへん失敗したら、私が責任取るって。
上司はその為にもおるんやで。
言うとくけど、私の方がずっとたくさんお給料もろてるからな。悪いけどっ(笑)」

男らしいっっっ!(女の人だけど)。
あぁ、今書いてても、その時のことがまざまざと思い出されるけれど・・・
そう、その時はわからなかったのよ、その時なりにしか。
(そうか、上司とはそういうものなのだ)と素直に思ったのよ。
もちろん、ありがたいものだという思いと共に ではあるが。

思えば、当時28才だった上司、あなたはエラかった。
パターン実務をし、部下15人前後を束ね、上司・デザイナーとの調整 などなど。

そして、
当時、30才だったチーフデザイナー、
「stutiyiちゃん、昨夜(歓迎会2次会)の歌、よかった。歌 うまいなぁ。ピアノも弾けるし、編み物もできるしぃ・・・・」
私(いやぁ、それほどでも、ふふん)
「後は、仕事だけやなっ」ニコリ
私(かっくーんっ←ずっこける音) と励ましてくれた。一生 忘れません、忘れられません。

きっと彼女達も、上司・元上司にも 恵まれていたのだろう。


まだ今のようにキビシイ環境ではなかった・・・ということもあるだろうけれど、

当たり前? いや、その後「おじさん上司」をたくさん見てきたけれど、
「私が責任を取るから」というスタンスを見ることはなかった ように思う。
「手柄は自分、失敗は部下」・・・という保身タイプは、あの後2社目で見るのだが。
(因みに 後々の上司、この社長も男らしいっ(いや女性だが)です)

そのずっと後、(全く別の業界で)
私が「主任」というものになり、曲がりなりにも部下を持たせてもらった時、
私の年齢はもっと上だったにも関わらず、
そんなに腰も据わってなかったし、
全体を見る余裕もそれほどなかった。
ただ、評価されたのは、初めの上司に「失敗の意味・活かし方」を示してもらったからだと思う。


今日からの私に、何ができるだろう。もうこの歳だから・・・と思う日もある。
誰しも これからも、年を取っていく一方である。
しかし、いつからでも 遅くない・・・とも思う。
だって、
今日の自分がこれからの人生で、一番若いのだから。

by stutiyi | 2005-09-16 20:10 | 心の学び  

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